外国へ行く時に必ず持たなければならないパスポート。
表紙の色が紺なら5年。赤は、10年とみなさんは、この定番な情報を既にご存知かと思います・・・・
が!
実は、日本のパスポートの表紙に採用されいる色は、紺・赤の2色だけではなくなんと全部で6色存在するのです。
ですが残り4色のパスポートって見たことありませんよね?
そこでパスポート自体の役割や歴史も含め、みなさんにパスポートの色がどれだけあるかを私、青藍はりねずみが解説していきます。
そもそもパスポートの役割とは?
パスポートの役割は、もちろんその国を出入した記録を残す為の物ですが、その持ち主がどこの誰かを証明できる国際的な身分証明証でもあります。
表紙をめくった見開きには、滞在先の国に対してパスポートの持ち主が安全に旅ができるよう願いが書かれた文書が添えられています。
意外とパスポートって奥が深いですね。
初代、日本のパスポートは紙切れ!?
現在、パスポートの形は、小型の手帳の様な作りになっていますよね。
ですが、さかのぼること約150年前の慶応時代。
日本で初めて作られたパスポートは、なんと手帳型ではなく紙切れ1枚だったのです。
当時はまだパスポートの正式名称:旅券と定められておらず、印章や旅切手など様々な呼ばれかたをしていたようです。
その後、名称を「旅券」と定められたのが最初の印章を発行されてから12年後の明治11年。
下の画像は、外務省のホームページに掲載されている実際の印章です。
【本題】紺・赤以外のパスポートの役割とは?
ここまで、パスポートの役割や歴史を振り返ってきましたがここからが今回の本題です。
前頭で紹介したように紺・赤以外にも日本のパスポートには、あと4色が存在します。
その色は、緑色・濃茶色・茶色・白色の4色です。
ですが、
「どんな人が持っているのか?」
「どこで使うのか?」
気になりますよね。
そこで4色とも順に解説していきます。
緑色のパスポート【公用旅券】
国に対する公務・活動等で外国へ渡航する際に発行される特別なパスポート、公用旅券。
このパスポートを所持できる方は、政府関係者以外でも青年海外協力隊などの海外に対する支援活動等を行っている方が所持できるようです。
一部のビザが必要な国でもこのパスポートを提示するだけでビザ無しでも入国できます。
一般のパスポートと期間設定が異なり、対象国の出入の期間のみの1回切りです。
また、表紙には英語でOFFICIAL PASSPORTと記載されています。
濃茶色のパスポート【外交旅券】
このパスポートを所持できるのは、日本で限られた人が持てる最も特殊で最強な旅券、外交旅券。
外交旅券というだけあって、外交の際に用いられるパスポートです。
所持できるのは、大使館員はもちろん、内閣総理大臣、衆・参議員長、閣僚関係、皇族関係者等が使用できるようです。
パスポート表紙には、外交の意味が込められているDIPLOMATIC PASSPORTと英語表記されてます。
この所持者には、以下3つの特権が盛り込まれているようです。
ビザ免除の特権
公用旅券同様でビザが必要な国でもこのパスポートを提示すれば一部の国でビザ無しで入国するかことが可能です。
不逮捕特権
何らかの原因で逮捕または拘束されなければならない如何なる場合でも法律上拒否できるという必殺技の様な特権があるこの外交旅券。
荷物検査免除の特権
空港・港・駅等による荷物・税関検査を受けずに乗り物へ直行できる権利です。
長蛇の列に並ばずに済むので個人的には羨ましい特権です。
茶色のパスポート【緊急旅券】
パスポートの盗難・紛失・失効の理由で日本へ帰国を必要される際に発行される1年間のみ有効のパスポート、緊急旅券。
緊急なだけあって機械で読み込める記号・ICチップがついて無いです。
上記の理由以外に身内が外国で事故・事件に巻き込まれ急遽、渡航しなけれならない場合にも発行されます。
その為、緊急を意味するEMERGENCY PASSPORTと表紙に記載されています。
白色のパスポート【帰国のための渡航書】
パスポートというより渡航書なだけあって薄っぺらい白い手帳型。
現地でパスポートを盗難・紛失・失効された際、緊急に日本へ帰国する必要がある場合のみに発行されます。
緊急旅券と似てますが有効期限は、帰国のみとなっています。
発行するには、現地で書類を用意する必要があり、発行にかなりの時間を費やさなければならないようです。
まとめ
今まで知らなかったパスポートの種類や歴史を知って、改めてパスポートの大事さが分かりましたね。
現地でパスポートを紛失・盗難されたら茶色のパスポートが発行されるとは、知らなかったのでこれを機会に物知りになった気分です(笑)
2020年の春から日本のパスポートの内面ページのデザインが大幅に変更されるらしいので次回更新がとても楽しみです。
みなさんも現地以外でもパスポートの保管には、注意しましょう!